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ORICON特輯

完璧なダンスと歌で会場をチェックメイト!

 開演時間になる前から、観客の「奈美恵!」コールが響くなか行われた公演。その歓声(絶叫)のなかパッとステージに登場した彼女は輝きに満ちた表情で、7月にリリースされたシングル「NAKED」を披露。最新アルバムのタイトルにあわせてチェスや中世ヨーロッパを連想させるようなセットのなか、まるで勇敢な騎士のようなハード&ワイルドな彼女のパフォーマンスやファッションに、そこにいる全員が釘付け(チェックメイト!)。あっという間に安室ワールドへと突入した。そして、畳み掛けるように「FAST CAR」や「COPY THAT」などを披露。その華麗なダンスも素晴らしかったのはもちろん(ちなみにバックダンサーの一人は「遠藤時代」で大注目のENDO!)、何よりも圧倒されたのが歌声のパワフルさだ。

 そんな序盤に続き、「WHAT A FEELING(Live Version)」では鮮やかな赤のワンショルダー・ドレスに身を包み、オリジナルよりのエレクトロ色がより強くなったサウンドで、会場をダンス・フロア化。また、こちらもよりタイトな音に進化した「No! (Live Version)」のサビでは「N・A・M・I・E!」コールが巻き起こると、ここで会場が特別な一体感に包まれているような雰囲気になった。

 ダンサブルな楽曲で魅了させた序盤だったが、中盤の始まりでは「Tempset」や「Get Myself Back」というミドルテンポの楽曲を披露。それまでのストロングなイメージの真逆と言える、女神のような印象のピンクのドレスに身を包み、時折はにかんだ笑顔で観客に手を振る仕草を交えたパフォーマンスで、会場を柔らかな空気に包んだ。しかしすぐに、オープニングの驚愕と興奮のパフォーマンスに変化。今度は中世から宇宙へとトリップして(衣装もスペーシーな印象を与える白と黒のドレスに)、久々にSUITE CHIC名義で発表した「Uh Uh......」や、AI&土屋アンナと共演した「Wonder Woman」を披露。そこからは、「どんな時代になっても前を向いて歩き続ける」彼女、いや女性の逞しさを感じることができて圧倒。しかし、圧倒はさらに続き「Hide & Seek」では、何とボブのウィッグに挑戦!いつもとは異なるキュートさを感じさせるその雰囲気に、特に女性からの「キレイ~」というため息にも似た声が漏れていた。

 

.言葉にできない感謝の思いを歌にのせて

 と、これまで以上にさまざまなスタイルを見せてくれたステージもいよいよ終盤に。(いつものロングヘアに戻り披露した)最新シングルに収録の「Higher」では、会場にはゴールドとシルバーのテープが勢い良く発射され、タイトルどおりこれまで以上にハイ状態。その雰囲気に巻き込まれてか、ステージのそでにいたスタッフさえもタオルを振り回して踊ってしまうほどの盛り上がりっぷり。そんな興奮状態に包まれたなか、アンコールに突入。ラストではこれまた最新シングル収録の「arigatou」を披露。普段ライヴではMCのない彼女であるが、この曲を通じて普段なかなか言葉にできない、ファンへの感謝や愛を伝えていると思えてきて感動。最後には彼女と心を通じ合えた気分になれたステージだった。そんな興奮と感動の様子は、ライブDVD&ブルーレイ『namie amuro LIVE STYLE 2011』に余すところなく収録されているので、要チェック。

 ちなみにこの日は、ライブ終演後にフジテレビ系“月9”ドラマ『私が恋愛できない理由』の収録も行われ、本編では披露されなかった新曲「Love Story」もパフォーマンス。黒のジャケットというシックな装いで、優しく愛を歌い上げる彼女に、撮影のため会場にいた香里奈や田中圭も演技を忘れて酔いしれていた気がした。

.(文:松永尚久)

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